20221018

今日観た映画:タナダユキ『マイ・ブロークン・マリコ』

 だらだらとSNSを眺めていてもさみしさは埋められないのに、ついついアプリを開いてしまう。昨日だってせっかくの休日だというのに、そんな風に消費してしまった。Podcastを録音してみたけれど、スタートとゴールを決めないまま喋りだしてしまったひとりごとは、聞き返してみると「思ってたんと違う…」となってしまいお蔵入り。もうちょっと考えを整えたら、また録音してみようと思います。だらだらと結局全話観てしまったAmazon Primeのドラマ「モアザンワーズ」がほんとうに良いドラマだった。日本にも良質なクィアなドラマが少しずつ増えてきている気がして嬉しい。

 久しぶりにシネコンで映画を観た。座席指定のないミニシアター(=職場)でばかり観ているからか、ミニシアターと同じ感覚で席を選んでしまい、ちょっと失敗したなと思う。これからシネコンでも観たい映画が続くので、次はもうちょっと後ろの席を選ぼう。

20221016

今日観た映画:ジャニクサ・ブラヴォー『Zola ゾラ』(2021)

 珍しく5時半とかに目が覚める。昨晩、遅番勤務を終えて帰ってきて、ご飯を食べたあとそのまま眠ってしまったせいだ。購読リストに更新されたいくつかの日記をベッドの中で読んでいると、窓からいい感じの朝焼け色が差し込んでいることに気づいて慌てて起き上がる。シェアハウスの広いベランダの前には大きな窓があって、そこからは早朝の空のいちばんいい瞬間が見れた。早朝に目撃できるこういう瞬間のことが好きだ。

早朝の空のいちばんいい瞬間(5:49am)

 そのままシャワーを浴びて、朝ごはんを食べる。コーヒー豆をガリガリ挽いて、エアロプレスで抽出。ちゃんと朝食を食べてちゃんとコーヒーを淹れた朝は久しぶりかも。近所のコーヒー豆屋さんで買った秋のシーズンブレンドは、酸味とコクのバランスが良くて美味しかった。秋の味がした。コーヒー豆を買って、それを美味しく飲めるうちに消費できていると、ちゃんと生活できている気がする。

 出勤。昼休憩になったらいつものスパイスカレー屋さんでカレーを食べることだけを楽しみに、労働に勤しむ。カレー屋さんの扉を開けたらいつものコーヒー屋さん(朝飲んだコーヒー豆のお店とは別のコーヒースタンド)の店主さんと、カレー屋さんの店主のお母さんが話してた。マンゴーのアチャールをトッピングしようとしたら、サービスしてもらえて嬉しい。前にも食べて超美味しい!と思った蓮根のキーマカレーがやっぱり美味しかった。

 退勤して映画を観て帰る。『Zola ゾラ』はいかにもアメリカ!って感じの価値観が漂う胸糞ロードムービーって感じ。雰囲気や選曲は『Mid90s』とも少し似ている。撮り方と音楽と演出はA24らしいおしゃれさがあって結構好きだった。A24の映画の公開がこの先2ヶ月くらい続くのが嬉しい。

 3日前から配信されているThe 1975のアルバム「Being Funny In A Foreign Language」が最高すぎてずっと聴いている。朝支度をするときも、暗くなった帰り道でも。先行配信されていた曲ではあるけど「I'm In Love With You」が大好き。

I can summarize it for you

It's simple and it goes like this

I'm in love with you

サビ直前〜サビにかけてのこのパートを聴くだけでなぜだかとても幸せな気持ちになる。気がつけば口ずさんでいて、踊りたくなっちゃう。言いたいけどなかなか言い出せないこと、本当はしたいけどできない会話、それは要約してしまえばとてもシンプルなことで、“I'm in love with you” というフレーズに凝縮できる。これはかなり大きな再発見だ。ありきたりにも見えるこの短いフレーズにこんなにも愛情を込めることができるんだと、この歌を聴いているとよく分かる。まだ聴き込めていない曲もあるし、全ての歌詞をそのままのニュアンスで理解できるわけではないけど、このアルバムを聴いていると、それぞれ違ったかたちをもつ、あらゆる愛を感じられる。このアルバムを聴きながら散歩している時が最近は一番楽しい。来年の来日公演は絶対に行きたいな。てかもう強めの意思で行く気でいる、「Happiness」とか「I'm In Love With You」のサビを会場で熱唱するところまで妄想しちゃっているし。。MattyがMCで話す言葉を翻訳無しで理解できるように、今から英語の勉強に本腰入れようか。気合い入れすぎ?一緒に行ってくれる人いるかな。

20221013

今日観た映画:アンティ・ヨキネン『魂のまなざし』(2020)

 ひとりでいい休日を過ごすのが上手すぎないか?という具合にいい休日を過ごせました。

 昨日は遅番のシフトだったにも関わらず、観たい映画のために朝から起き上がる。『魂のまなざし』はフィンランドの画家、ヘレン・シャルフベックの生涯を描いた作品で、恥ずかしながら彼女のことは知らなかったけど映画は前から気になっていた。1900年代前半という時代背景もあって、ガチガチに男尊女卑な価値観を持つ兄とそれに加担するヘレンの母親にかなり腹が立った。画家をテーマにした映画なだけあって、田舎でも都会でも海でも部屋の中でも、映像がとても美しい。愛は恋愛だけじゃないし、創作することや生きることの活力になる。いつか彼女の原画を観れる機会があったら観にいこうと思った。ヘレンの自宅の内装がこの前訪れた国立の台形みたいで、一緒に行った友人に教えたくなった。

 今日は思いの外暖かく、せっかく午前中から活動してるのに家にいるのはもったいないなと思って、週に3日だけ開いているパン屋さんまで歩いた。母がここのパンを度々買ってくるので食べたことはあったのだけど、初めて訪問することができた。母がよく買ってきてくれた、噛みごたえのあるハードなパンにあんことバターがたっぷり挟まったあんバターサンドと、ハーブのきいたベーコンエピが特に好きなのだけど、残念ながら今日はどちらも売り切れていて、イチジクのパンとオレンジとチョコのパンなどを買って帰った。また散歩がてら買いに出かけてあんバターのリベンジがしたい。

 パン屋さんからほど近いコーヒー屋さんが、いつもなら定休日の木曜だけど今日は営業しているというので行くことにする。気まぐれで作ったというカカオの効いたスコーン(ここでやっと今日初めての食事)と秋のブレンドのコーヒーを片手に、持ち歩いていた本・植本一子さんと滝口悠生さんの往復書簡「ひとりになること 花をおくるよ」を読み終えた。これは植本さんと滝口さんの文字通り往復書簡なのだけど、手紙の中でそれぞれの家族(親・パートナー・そしてお子さんのこと)について書かれていることが多くて、わたしも自分の家族のことを自然と思い出しながら読んだ。
 わたしの母は思ったことを(家では)たくさん喋る人で、一緒に暮らしていれば朝ドラの感想から職場の愚痴までたくさん聞くけど何か書くような習慣はなくて、反対に父はそんなにお喋りするタイプではなく、書く習慣のある人でもう何十年も毎日日記を書いている。5年日記にずっと書き残していて、書き終えたものがおそらく5、6冊はあるから30年くらいは書いてるのだろうか。他にも10年以上聴き続けているラジオ番組があったり、休みの日でも欠かさず早起きしたり(どんなに遅くても朝5時半前には起きているので、私たち家族は早く起きなきゃいけない日に安心して父にモーニングコールを頼めた)、父はわたしの知る中で継続する才能が一番ある人だと思う。あまり遺伝はされなかったようで、わたしは何かを継続するのがとても下手だけど。わたしはどちらかといえば父と似た種類の人間で、妹は母に似ているように思う。そんなことを少し思い出した。

 植本さんの小6の娘さんがひとりでヤンニョムチキンを作ってくれて驚いた、という記述があって、そのことを植本さんは

「食べたいというエネルギーをちゃんと形にしているたくましさに希望を感じます。」

と書いていたのがとてもいいなと思って、わたしも料理をすることで、食べたいというエネルギーをちゃんと形にしていこうと心に刻み、今日の晩御飯のメニューを考え必要な材料をその場でリストアップした。
 ここのコーヒー屋さんの焙煎担当の方が映画館によく来てくれていることを知っていたので、「いつも映画観に来てくれますよね…?」とお声かけしてやっとお話できた。よかった。わたしの顔もどこかで見たことあると思っていたらしい。「またすぐ来ますね」と最後に話してコーヒー屋さんをあとにした。

 今の部屋には冬服が全然ないので、服を取りに誰もいない実家に帰った。冷蔵庫を開けたらシャインマスカットが鎮座していたので、ありがたくつまみ食いする。服を詰めたデカ箱を持ってバスに乗り、デカ箱を持って商店街を堂々と歩いていると上司に会ってしまいちょっと恥ずかしかった。

 コーヒー屋さんでリストアップした買い物を済ませ、タイムフリーでSixTONESANNを聴きながらパスタ入りのトマトクリームスープを作った。わかってはいたけどやっぱり作りすぎた。ちょうど今日シェアハウスの空き部屋に新しく引っ越してきた方がいて、「もし夜ご飯がこれからなら、よかったら食べてください」と声をかけてみたら一緒に食べてくれたので嬉しかった。いろいろ話す機会にもなってちょうどよかったかも。シェアハウスに住んでもうすぐ2ヶ月くらい経つのだけど、未だに人見知りを発揮しちゃってあまりルームメイトと距離が縮まってる感じがないので、近々日が合えばみんなでお鍋でも食べたいなと思っている。寒くなってきたし。

 あまりに充実したいい休日だったせいか、珍しく食事のことを完全に忘れていた。いつもはお腹が空くと食事のことしか考えられなくなるのに。朝ごはんは食べてないし、他はコーヒー屋さんで食べたチョコのスコーンと夜ごはんのスープパスタとお昼に買ったパンだけだった。もともと少食なほうなので、これくらいがちょうどいいのかもしれないけど。食べたいというエネルギーをちゃんと形にすること(=料理)は楽しい。でもお腹が空いているときにスーパーに行っちゃうと、必要のないものまで買ってしまうので良くないですね。気をつけます。

君の眼の奥に今日も宇宙がある

忘れたくない日があって、その日のことを本当はすぐに日記にしたかったんだけど、書き残しておきたい出来事に至るまでのその日の過程とか、説明していくと長くなってしまって、書くのがちょっと億劫になってしまった。記憶がまだ鮮明なうちに、ちょっと気合いを入れて書きます。この「気合いを入れる」はネガティブな意味でエネルギーを使うことではないのだけど、書くことってやっぱりちょっとエネルギーを使うよな、と今思った。

 

20221003

 角川武蔵野ミュージアムの企画展「ファン・ゴッホ -僕には世界がこう見える-」を観に行く。親友とはここで待ち合わせ。ずっと行きたいと思っていたこの美術館は、住宅街を歩いていると突然見えてくる巨大な石みたいだった。本当に石でできていて、要塞(あるいはハリー・ポッターに出てくるアズカバンっぽさもある)みたいでかっこよかった。企画展は、ゴッホの絵画をモチーフにしたプロジェクションマッピングを駆使した映像と音楽の空間で、映画みたいでとても良かった。ゴッホの描いた人物の眼は、自画像も含めてどれも少しだけ悲しそうで、その眼は何を見ていたのか、その眼の奥にはどんな感情があったのか思いを馳せた。

kadcul.com

 

 お昼は都内に向かって、Twitterでフォローしている方がやっている間借りのスパイスカレー屋さんに行った。たまたま都内に行くタイミングでちょうど出店があると知って行ってみた。魚のちょっと酸っぱいカレーとアチャールが特に美味しかった。最後少しだけお話しすることができて、おそらく友達の友達であること、わたしが「祝日」だということを伝えた。「祝日です」と対面で自己紹介するのは初めてだったのでちょっと恥ずかしい。。一緒に来ていた親友は祝日としてのわたしを知らないので(隠してたわけじゃないんだけど、話すタイミングを掴めずにいた)、何それ?となってしまいさらに恥ずかしかった。

 カレーを食べたのは三鷹だったので、吉祥寺の気になるコーヒー屋さんまで歩いて向かう。歩いている間にもいろんな話をした。レジで対応してくれたバリスタさんがめちゃくちゃ素敵な方だった。手元ではハンドドリップでコーヒーを淹れながらも、今日ある豆のラインナップを丁寧に説明してくれて、目を合わせてこちらと話してくれるのがとてもいいなと思った。わたしも普段から接客する上でお客さんと目を合わせることは意識しているけど、目を合わせてもらえることの安心感ってやっぱりあって、それはとても大事なことだと思った。アイスラテは後味が緑茶みたいで不思議、とても美味しかった。

 アップリンク吉祥寺でウォン・カーウァイの「欲望の翼」が観れるとわかって弾丸で観に行った。「恋する惑星」以降の5作品は今特集で各地で上映しているけど、まさか「欲望の翼」をこのタイミングで観れるとは思わずかなり嬉しい。この映画のレスリー・チャンとマギー・チャンがやっぱり好き。前に観た時よりもカリーナ・ラウがいいなと思った。「1960年4月16日3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは1分の友達だ。」なんてレスリー・チャンに言われてしまったなら、どうしたって忘れられないと思う。

 映画後は西荻でごはん。街をちょっと歩いているだけで良さげなお店がたくさんあった。ここでもいい出会いがあり、めちゃくちゃ美味しい前菜とティラミスを食べた。帰る駅に向かう途中で、居酒屋でロケをしてる坂上忍を見かけた。宿に着いて、二段ベッドの上と下で濃ゆい話をできたのが良かった。

20001004

 親友と行きたいねと言っていたパン屋さんでモーニングを食べる。数日前にも地元で会った、もうひとりも来るはずなんだけど…二度寝しちゃったらしい。会いたいなー間に合うかなあと思いつつ、「ゆっくりでいいので来れたら来てくださいー」とLINEを送る。ピーナッツバタートーストが美味しかった。すっかり食べ終わった頃にもうひとりが到着。この3人で集まれたのはかなり久しぶりで、短い時間だったけど嬉しくて愛しい瞬間だったな。あなたたちのことが大好きだと思った。旅の話になって、尾道のいい旅プランとか、大阪の美味しいカレー屋さんを教えてもらった。地下鉄の駅で握手して別れた。

 親友は別件で渋谷に行ってたので、わたしはひとりで映画を観に行くことにした。清澄白河からほど近い場所に最近できたミニシアター・Strangerで、ジャン=リュック・ゴダールの特集上映をやっていて(これは映画館のオープンを記念した特集だったのだけど、先日ゴダールが亡くなったので図らずも追悼上映になってしまった)、次の予定も清澄白河だったので行くしかないと思って行ってきた。本当は全部観たかったけど(特に「JLG /自画像」とか「勝手に逃げろ/人生」とか)、そんな時間はないので「フォーエヴァー・モーツァルト」だけ観た。全然理解できなかった。変な映画だと思った。音楽は途中で途切れるし、画面に映ってない人物たちの会話が聞こえるし、急に爆弾が降ってくるし。「演劇」や「映画」という要素に「戦争」が絡んでくることで、不条理な悲しさが漂う。その悲しさが、自分の中にあるさみしさの輪郭をなぞるので、少し泣きそうになった。からだのかたちだけじゃない、自分の輪郭を浮き彫りにする映画にまた出会えた感覚。「眠っていても、覚醒できているのは、哲学と友情のおかげだ」。
「映画は宇宙だ…」みたいなセリフがあったと思うんだけど思い出せない。この映画のことも、ゴダールのことも、そもそも映画という存在すらも、果てまで理解できることはないという意味で「宇宙」だと思った。わたしはゴダールの映画のわからなさが好きだ。だって何度観たってきっと理解できないんだけど、好きにならざるを得ない。どんなところが、どんな風に好きかもうまく説明できない。できる気がしない。ゴダールの映画は言葉の力を奪う映画ばかりだ。
新しい映画館は音響が素晴らしくよかった。20人くらいはお客さんが入っていただろうか、こんなに変な映画を観にきている人たちは文字通りみんなStrangerだと思った。観れてよかった。

stranger.jp

 

 映画館から東京都現代美術館まで、歩いて行けるのが嬉しい。東京はいい美術館と映画館がいっぱいあっていいなと思う。現代美術館では「ジャン・プルーヴェ展」と「MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」という二つの展示を観た。
「プルーヴェ展」は、先月東京都美術館で観たフィン・ユールの展示と似てるのかなと思ってたから、全然毛色が違くて驚いた。プルーヴェの椅子の後脚がやけにしっかりしているのは、彼が前脚を浮かせて後ろに寄りかかるのが好きだったかららしい。ポルティークと呼ばれる構造体と、ファザードとなるパネルを使った解体・移築可能な建築は本当にすごいと思った。
「私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」の方は4人のアーティストの展示で、中でも高川和也さんの映像作品がずっと頭に残っている。これは高川さんが自身の日記をラップに変換しようと試みる様子を捉えたドキュメンタリーで、日記に書かれた言葉がラップという形で輪郭をもつ感じとか、グループワークみたいな形で共有されることで日記を書いた本人から言葉が離れていく感じがあった。これを観ながら、わたしがこうして日記を書いたりたまにPodcastで喋ってみたりしていることもこれに近くて、言葉に輪郭を持たせている行為なのかもしれないと思った。言葉を手放す感覚というのは前にも日記に少し書いたことがあるけど、同じような表現にここで出会えるとは思えず、自分でもわからないけど泣きそうになった。この時の泣きそうになった感覚はまだうまく言葉にできなくて、つまりはまだ手放せなくて、涙は何かの色に染まる前の、名前を付けられる前の、まだ何にもならない、透明な形のない水。
美術館で展示を観ることはすごく好きだけど、わからなさはいつも伴っていて、これも「宇宙」だなと思ったし、わからないことをわからないまま居れるのが好きだなとも思った。地球も含めたこの宇宙にはわからないことばかりだ。

www.mot-art-museum.jp

www.mot-art-museum.jp

ここまで長々と書いておいてここからが今回の旅のメインテーマなんですが、国立の「台形」に行ってきました。念願。メニューには食材だけが羅列されていて、見たことも食べたこともないお料理ばかり、どれもとっても美味しかった。アルコールペアリングのコースだったので、ドリンクも含めてわくわくするような、不思議な体験だった。もうすぐこの日から1週間が経とうとしているけど、どの料理の味もいまだに思い出せる。。料理でこんなに感動したのは初めてでした。また季節が変わったら行きたいな。

牛蒡 牛肉 いくら

ラム肉 飛び子 ヨーグルト ミモレット

帰りの夜行バスの中で、カネコアヤノの弾き語りのアルバムを聴いていたら「感動している君の眼の奥に今日も宇宙がある」という歌詞が聴こえてきて、今日のことだと思った。映画にも、アートにも、あなたの眼の奥にも、わたしの中にも、宇宙がある。宇宙があるものとして、愛していきたい。

 

とんでもなく長い日記になってしまった。。(約4000字)
1ヶ月くらいかけてゆっくり噛み締めていきたい過程を、2日間に詰め込んでしまった感じ。あなたとの旅はいつも充実感ではち切れそう。

ここまで読んでくださった方がいたら感謝しかない…ありがとうございます。

 

20221002

最近は晴れた日が続いて嬉しい。日中はちょっと暑いくらい。でも朝晩はしっかり涼しくて、ちゃんと秋だなあと思う。街を歩くほんの5分の時間でも、金木犀の香りがふわっと感じられて、この季節は歩くのに一番向いていると思う。まだ香りがあるうちに、金木犀の香りをたどる散歩をしたい。

テーマとなる映画を決めて、その映画について話すちょっとした催しを友人たちとやってみました。今日はウォン・カーウァイの「恋する惑星」。みんな「恋する惑星」を観ているので、このシーンが良かったとか、劇中で流れてくるこの曲が良かったとか、共通で理解しあえる部分もありつつ、一人ひとり違った記憶と結びついていたり、個々で映画にまつわる思い出があったりして面白いなと思った。あと初めて観る人と、すでに複数回観ている人とでは視点がかなり違っているのも良かった。何回でも観れる映画だし、何度観たって新たな発見があるけど、何度観てもこの映画のことがどういう風に好きか、どれだけ語彙があっても全部は言葉にできないと思う。全部言語化しなくていいんだけど。それが映画だから。
前にここの日記やPodcastでウォン・カーウァイの映画について書いたりしゃべったりしたけど、書くのと、ひとりごとと、誰かに向けて話すのとでは言葉の出力のされ方が違うとはっきり認識できた。というのも、前に日記で書いたようなこの映画に対する気づきを話すことができなかったし、話さなくてよかったとすら思ったから。そこそこ人数のいる場で話して、理解してもらえるか不安だっただけかもしれないけど。。

夜帰る頃には風が気持ちよくて、「今日はまっすぐ家に帰っちゃいけない日だ」って思った。

 
 
 
 
 
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風の気持ちいい夜に、遠回りして帰る幸せ。今の季節は金木犀も香ってきて、いつにも増して楽しい。今日は遠回りじゃなく、友人たちと外で駄弁ってただけだけど、真っ直ぐ家に帰らずやり過ごすこの時間がいつまでも続けばいいのにと思った。

20220930

昨日、予期していなかった人から連絡が来て、今日の夜会えることになった。前の職場で一緒だったお世話になった人で、ここ2年の間でいちばん会いたかった人だと思う。連絡が来た時はほんとにびっくりしたし、今日の夜会えることも夢みたいだった。夢みたいだなあ、と思いながら1日の仕事をやり過ごした。

実際会ってみると、元気そうで安心したのがひとつ。半袖のシャツを着てたけど、半袖で過ごすにはちょっと寒くなりつつある。2年ぶりくらいに声を聴いたけど、こんなに声高かったっけ?なんて思いながらてきとうに歩く。相変わらず、話を聴きながらよく頷いてくれる。たまにわたしもこの癖を真似している。空白の期間があまりに長かったので、上手く話せてたか不安だ。優しさは変わらないなと思った。会えて話せていることがほんとうに嬉しい。最近話す人たちとはまた違う心地よさがあった。話の流れで、行こうとしている美術館が、行こうとしている日は休館日だと気付けたのもよかった。

帰り道、これまた前の職場の人を思いがけず見かけて話しに行った。びっくりした。おそらくいちばん心配をかけてしまった人なんだけど、こんな形でばったり会うとはなあ。でもいつかはまたお会いできたら、と思っていたから会えてよかった。この人の声も久しぶりに聴いて、前は毎日のように話していたことを体全体で思い出した。声を聴けるってこんなに嬉しいことなんだ。しばらく会えないと、その人がどんな声でどんなトーンで話すのか、記憶に埋もれてだんだん思い出せなくなるけど、再会して一言交わした瞬間に、体全体で、あなたの声を思い出す。忘れてなんかいなかった。こないだまで観てた坂元裕二脚本の「初恋の悪魔」で、「大事なことは体全部で覚える」ってセリフがあったけど、わたしはあなたの声を、あなたのことを体全部で覚えていて、だから自分で認識している以上に、わたしはあなたのことを大事に思っているのだと、このセリフを思い出して気づいた。

もっと早く会いたいと言っていれば、ずっと前に会えていたのだと思う。会いたい気持ちはもっと伝えていいし、会えるうちにたくさん会っておく方がもっと大事なことだと思った。だからこれからはもっとたくさん会いたい。
来週ももしかしたら会えそうで、とってもとっても嬉しい。あの子と3人で、山に行ったり美術館に行こうと言ってたことも覚えててくれてたので、今度こそ行きましょう。

20220927

今日観た映画:バズ・プーンピリヤ『プアン/友だちと呼ばせて』

お昼ご飯にパッタイを食べたのと、退勤後にタイの映画を観たのは無意識のうちの偶然。タイな日。映画には、時を経て人と再会することの喜びと切なさが詰まっていた。主人公がKID FRESINOに時々似ていた。

お腹が空いているのかどうか自分でもよくわからなくて、コンビニに寄ったけど何も買わずに出てきてしまった。でもいざ帰宅してみたら結構お腹が空いてるかもしれない。やっぱりコンビニで何か買ってくるべきだったかなと、今これを書きながら少しずつ後悔しているところです。とりあえずシャワーを浴びて、それでもお腹が空いてたらお豆腐かお茶漬けか納豆ご飯でも食べよう。初恋の悪魔も観る。

20220926

月曜からアツい夜。そもそも今日はちょっと暑くて、久しぶりに日中半袖で過ごした。この際だから親友と呼んでしまおう。親友と美味しいワインを飲み、はしごした店で美味しいビールとスパイスの料理を食し、その流れで初めて話す人たちといい会話をした。あまりに楽しい出来事にちょっとそわそわしている。年も結構離れているであろうとある方が、心地よいハイテンションで場に連帯感を持たせつつも、わたしみたいな人とも同じ目線の高さで話してくれたことがとても嬉しかった。とてもリスペクトできる人にまた出会えてしまったなあ。やりたいことは脳内でイメージするだけじゃなく、(実現できるかできないかは置いといて)周りの人にもどんどん共有して、できることを少しずつ実行していきたいなと思いました。誰かに自分の考えを共有したり、何かしらのアクションを起こすことに対して、わたしはいつもかなり臆病になってしまうので、それを払拭するために、知識を得たり学びを深めることや、誰かの話を聴くことを日々続けていこうとも思った。煌めく夜に感謝。