20230329

朝から調子が悪い。これは今日に限ったことではなく、ここしばらく続いている良くないもやもやした状態。人とうまく話せない。体が動かない。生活がままならない。今日もうまく話せない気がして、必要以上の会話をしないようにしていた。

「一緒にご飯に行こう」とお誘いしたい人がいるけど、いざその日になったら自分の ”調子が悪くて” 楽しい時間を過ごせなかったり、最悪の場合、予定をキャンセルしてしまいそうで怖くて何もできずにいる。昨日の休日だって、本当は少し遠出をして初めて行く街に行こうと思ってたのに、何もせずに時間だけを流してしまった。

今日は調子が悪いことを自覚できていたので、調子が悪いなりにうまく生活できたんじゃないかと思う。帰宅してカオマンガイを作って、ご飯と鶏肉をたくさん食べたらちょっといい感じだ。美味しくできたし。溜まっていた洗濯物も回して干した。大丈夫。明日もどうにかやれますように。炊き立てのご飯に味噌汁を作ろう。

20230319

今日観た映画:ヴィム・ヴェンダース『都会のアリス』(1974)

もう19日だ!!!早いな〜〜
自分のダメなところと本当の意味で向き合えないまま、誕生日がきて、そのままちゃんとした春を迎えてしまいそう。明日も朝早いのに、シャワーも浴びずにこうして日記を書いてしまったりとか。週3日しかやってないパン屋さんでカンパーニュを買いたかったけど、起きれなくていけないまま今週の営業はもう終わってしまったし。ほんと、そういうとこ。

映画の話をもっとしたい!と思っているのだけど、実際今いる環境は周りに映画館で映画を観るのが好きな人たち、映画の話を延々とできる人たちが十分すぎるほどいて、幸せなんだよな。でも一歩外を出ると、映画なんてほとんど観ない人の方が多くて、もっと映画を観る人が増えたらいいのになあと思う。ミニシアターのような場所、ミニシアターがあることで担保されている映画の選択肢というか多様性をこれからも守っていくには、映画を観る人口を少なくとも減らさないように、できるならもっと増やしていきたいという気持ちがある。みんな、どういうきっかけで映画を観に行くんだろう?ある程度映画が好きな人なら、気になる映画を自分で見つけて観に行くと思うのだけど、そうでない人は、どういうきっかけで映画館に行くだろう?

恋愛についてもやもやしていた部分を言語化しようと書いた日記があるのだけど、書いてるうちに分からなくなってきちゃったり、結局疲れちゃって書ききれないまま今も下書きに保存されている。本当は誰かに話せたらいいんだろうけど、この「もやもや」というのは自分のセクシャリティについても含まれたもやもやなので、誰に話したらいいのか分からずにいる。そのうちまた続きを書いてみようかな。もし公開したなら、どうか、温かい目で読んでください。

 

20230303

数日前に、中高の同級生だった友人から久しぶりに会わないかと連絡がきた。会うのは成人式以来になるのかな。渋谷でレモネードを飲んだのはそれよりずっと前のことだったか。わたしの学年はコロナ禍に入る直前に成人式ができた年で、まだ何の制限もなく集まれた最後の人たちなのですごく幸運だったと思っている。40人近く集まってるのに、誰ひとりマスクを着けていない集合写真がたくさんある。

中学の頃からお互いを知っているわたしたちに、「10年」という単位の歴史があることに気づいて自分でも驚いた。その間ずっと一緒だったわけではないし、最近ではお互いの知らないところで、知らない人たちと、知らない言葉でしゃべって知らない顔をして生活しているわけだけど、こうして久しぶりに連絡を取って顔を合わせることができたなら、わたしたちの間にある歴史をまた更新できる。そのことがとても嬉しい。
コロナ禍を迎えてから、いろんな人との歴史を更新する機会はずいぶんと少なくなってしまったけど、少ないながらも更新できた歴史のことを、わたしはとても愛しく思っている。会いたいけど会えてない人たちともいつか会えるように、またいつでも歴史を更新できるように、どうかみんな、元気でいてねと思う。

20230210

今日観た映画:松永大司『エゴイスト』(2023) ※ネタバレを含みます。

 

休日。予定(観ようとしている映画の上映回)は午後からなのでゆっくりしていたら、ギリギリになってしまった。いつものパターン。YouTubeで『RRR』のナートゥの動画を見ている場合ではなかったらしい。でもつい見てしまうんだよね。

雪が降る中、駅まで走ったけど結局乗りたかった電車には間に合わなくて、でも映画の上映時間にはどうしても間に合わせたかったので、少しお金を出して12分間だけ新幹線に乗ることにした。在来線で45分の距離は、実は12分で行けてしまう。何やってんだろ、と思いつつもちょっとだけ乗る新幹線は少し楽しかった。このまま東京まで行っちゃいたいとも思った。

スクリーンに到着した頃には予告編が始まっていたけど、予告編の時間、つまり本編が始まる前には座席に座ることができたので、間に合ったということにしておく。公開初日なのに、お客さんは後ろの方の席にもう1人いるだけだった。大雪だからかもしれないけど。

『エゴイスト』恋愛映画と思って観に行ったけど、後半の展開が想像とは違って、いい意味で裏切られた感じ。愛についての映画だった。浩輔さんが龍太にしたこと、与えたものはエゴに見えることだけど、ではあれが「全く持って愛じゃないのか」と問われれば素直に頷けなくて。それはきっと浩輔さんの、龍太に対する愛や、龍太のお母さんに対する愛を感じられたからだと思う。その行為が、自分の欲を満たすためだけではなく愛によるものだと、十分すぎるほど分かったからだと思う。
龍太のお母さんのセリフ「受け取った側が愛だと感じていれば、それは愛なの」というのが、自分にとっても大きな発見だった。愛のつもりで与えていても、受け取る側がそう感じていなければ押しつけになってしまうし、それこそエゴになってしまう。逆に意図せずこぼれた優しさに誰かが愛を感じたなら、それは愛と呼んでいい。愛は与えるものであり、感じるものでもある。愛を感じるかどうかは、その人の自由であり、守られるべき尊厳。

インスタグラムのストーリーを見ていると、同じ街に暮らす知り合いも『エゴイスト』を早速観ていたようで、自分とはまた違った感想を抱いているみたいだった。忘れちゃってる箇所とか見落としている要素が全然ありそうだなあ。パンフレットに載っている児玉美月さんの寄稿がとても良いみたいなので、もう1回観に行ってパンフレット買ってこようかな。

夜は知り合いに誘われて、映画好きな人と映画について語り合う飲み会に参加した。大雪なのにわざわざ電車に乗って映画を観に行ったのはこのためでした。とても楽しい会だった。年齢も暮らす街も好きな映画ジャンルもみんなバラバラだけど、だから面白かったと思う。『トップガン マーヴェリック』への揺るぎない愛を語り尽くしていたり、『イニシェリン島の精霊』についての熱い議論を聞けたり。『イニシェリン島〜』は数日前に観ていて、面白かったけどかなり地味な映画だったし、わりと意味わからない部分もあったので、同じテーブルで話が盛り上がっているのがすごいなと思った。その様子は面白くて、会話を聞きながら自分の中で解釈を深めたりもできて良かった。観といて良かったと思った。芋焼酎のお湯割りを飲んでいたら完全にいける口だと思われた。

終電に間に合うように、雪のなか駅までみんなで走ったのが青春っぽくてなんか良かった。楽しい夜だった。

20230207

久しぶりに朝の出勤。相変わらずギリギリ。今日はいつもより気温が高くて暖かい気がした。2月にしては。

Twitterを少し眺めていたら日録さんがお誕生日とのこと。おめでとうございます。このツイートのおかげで、友人(とツイートには書いてしまったけど、実際には前の職場の先輩なので友人とは少し違う)も今日誕生日であることを思い出した。わたしはこの人のことがかなり好きなので、実のところ数日前から「今日が誕生日だな〜」と思っていたし、全然覚えていたのだけど、ツイートを観たことで今日がその当日だということを急に実感した、という感じ。誕生日が名前の由来にもなっている、という話を聞いたことがあって、その話がすごく素敵だなとずっと思っているので、この人の誕生日が今日であることをきっとずっと忘れないと思う。おめでとう。

夕方になって仕事が落ち着いてから、メッセージを送った。そしたら、前に話してたあの映画をさっき観たとこよ、と返信がきて、体温が上がった。すごく嬉しかった。映画を観に行ってくれたことも、返事をくれたことも。こういう、体温がぐっと上がる瞬間のことが好きだし、こういう瞬間に生かされているなって思う。好きな人たちに、生かされているなって思う。もしかしたら、好きな人=体温を上げてくれる人、かもしれないね。自分でも意識しないうちに、体温が上がっている。寒さで冷たくなって固まっていたはずの手が、気づいたらやわらかくなって、熱を帯びている。

20230205

芋焼酎のお湯割りを飲みながらはてなブログの購読リストを読み進めるの、かなりいいかもしれない…と思いながら自分の日記も書き始める。お湯割りはだいぶ芋くさいが、甘くて美味しい。そんなに酔わないのも良い。いや、全然酔っているな。

お昼ごはんは、前に作ったからあげを温めて、少し大きめのお皿にサラダと一緒に盛り、白米とスープを用意してセルフからあげ定食。からあげはやっぱり揚げたてが良い。作り置きで温め直したやつなんて、別の料理みたいにしなしなだ。
みんなでからあげを食べる会をやりたい気持ちはまだあるので、ストーリーでルームメイトとかご近所さんに募集をかけてみようかなとか思う。もちろん作るし、揚げたてを用意するし。でも、誰からも良い返事が来なそうで尻込みしている。

仕事終わりにちょっとした買い物を済ませたあと、久しぶりに本屋に寄った。ほしいなと思っていた本「うみべのストーブ」の在庫は無かった。dancyuのスパイスカレー特集とか、台湾料理のレシピ本とか、映画館のお客さんに薦められた『あのこと』の原作本(アニー・エルノー「嫉妬 / 事件」)とか、小難しそうな哲学書とか、読みたい本があちこちにあった。ここには読みたい本がいくらでもあるのに、どうしてわたしは生活の中で全然本を読んでいないんだろうと思った。本屋に足を運べば読みたいなと思う本ばかりと出会うし、そうして買った本が自分の部屋の本棚や床にいくつも積まれているのに、わたしの生活には本を読む時間がほとんど作れてない。本当は、生活の中で、日々の営みとして、本を読んでいきたい。本を読んで思考したり、本を読むことでもっと生活に変化をもたらしていきたいのに、なんてもったいないことをしているのだろう。

映画雑誌のコーナーを眺めていたら、シナリオについての雑誌を見つけた。もうすぐ公開する『エゴイスト』のシナリオ(と思われるもの)が載っていたけど、ネタバレを喰らいたくなくて一瞬で閉じてしまった。別のところを歩いていたら、この前まで放送していたドラマ「silent」や「エルピス」のシナリオブックも見かけたので、これは少し読んだ。読みながら、そういえば脚本ってどうやって書くんだろうと思った。今まで脚本を書きたいと思ったり、書いてみたことはないけれど、もし自分が書かなきゃいけない状況になったとき、一体何から書いたらいいのか分からない。いやそれどんな状況だよって話ですが。登場人物のセリフと、動きと、状況の説明。今立ち読みしているこの文章・文字列の、書き方が全く分からない。だから脚本を書く人って訳がわかんなくてすごいと思ったし、それと同時に、この文字だけの世界観に視界や立体感をもたせる俳優さんとか映画監督とか映像に携わる人たちだって相当すごいことをしているって思った。わたしはそんなすごいものを、映画やドラマを観るという行為によって日々享受しているんだな。生活の中で映画やドラマを観ていて、これは面白いとかこれはちょっと面白くないかもとかいろいろ思ってしまうけれど、作っている人がいる以上全てをリスペクトしていきたい。

20230202 『そばかす』を観て

今日観た映画:オードレイ・ディヴァン『あのこと』(2021)、玉田真也『そばかす』(2022)

『あのこと』が駅前のミニシアターで今日までの上映なので観に行く。今日の上映が朝の回で、シフトが遅番だったから観に行けた。ラッキーね。歩いて行ったら10分ほど遅れてしまって、もしかしたら最初の重要なシーンを何か見逃してるかもしれないけど。でも観に行って良かった。すごく苦しかった。苦しかったからこそ、映画館という大きなスクリーンから逃げられない場所で観れて良かったと思った。

映画が終わるといい感じにお昼の時間だったので、いろいろ迷って歩き回った挙句、駅ビルにある立ち食い蕎麦屋に初めて行ってみた。あったかきのこ蕎麦430円。どうやらピークの時間に行ってしまったっぽくて、初心者には難易度が高い気がしたけど無事食べれた。きくらげが入っていて美味しかった。

少し買い物をして、一旦帰宅したのち出勤。ポスターを貼り替えるなど。

営業時間が終わったあと、仕事の一環ではあったけど前から観たかった映画『そばかす』をやっと観ることができた。試写だったので一部観れてない箇所もあるものの、本当ならもう少し遅い時期に観れるはずだったから今日観れてかなり嬉しかった。シフトが一緒だったOさんのおかげもあって予定より早めに観れました。ありがとう。

まず、この映画についていいなと思うところは、主人公である佳純のセクシャリティや恋愛嗜好を具体的な名前で定めていないところ。「恋愛しない・性的なことにも関心がない」という場合、セクシャリティでいえばおそらく「アロマンティック・アセクシャル」が近いと思うのだけど、劇中でこの言葉が出てくることは一切ないし、主人公がアロマンティック・アセクシャルを自認していると分かる具体的な描写も特にないので、自分に当てはまるセクシャリティの名称に拠ることなく「そのままの自分でいること」を描いているのがとても良いなと思った。
(この姿勢はもしかしたら「大豆田とわ子と三人の元夫」のかごめちゃんの恋愛観にも似ている気がする)

アロマンティック・アセクシャルを描いた映像作品といえば昨年NHKで放送された「恋せぬふたり」というドラマが最初に思い浮かばれる(そもそもアロマンティックやアセクシャルを描いた映像作品は、世に溢れるラブストーリーを思えばほとんど存在しないに等しい)。このドラマでは、もともと恋愛や性的な関心に違和感を抱いていた主人公が「アロマンティック・アセクシャル」というセクシャリティがあることを知り、自認することから生き方を模索していく様子が描かれている。こういう感じで、いわゆる「セクシャルマイノリティ」と呼ばれるセクシャリティ、ジェンダーアイデンティティの具体的な名称が先行するような描き方は、LGBTQ+を描いたりテーマになっている作品に多いように思うけど、これだとそのセクシャリティがその人の肩書きみたいになってしまう気もしていて。少数派と括られるセクシャリティやジェンダーアイデンティティの存在、その名称を世間に広く浸透させるには効果的なシナリオかもしれない、シネコンで展開されるような商業映画や地上波で放送されるようなドラマだったらなおさら効果があるのかもしれない、けど。セクシャリティやジェンダー以前に、その人がその人であること、その人の好きなものとか、その人にちゃんと名前があるということを、もっと前面に出して大事にしてほしい気持ちもわたしにはあって、その意味で『そばかす』は「とある恋愛しない人の物語」ではなく「蘇畑佳純の物語」として真正面から描かれていて本当に良かったし、観ていて嬉しい気持ちになった。

あと好きなシーンがたくさんあった。
・前田敦子さん演じる佳純の友人・マホちゃんが古来のシンデレラにボロクソ言うところ。全編を通して前田敦子さんがめちゃくちゃ良かった。
・佳純が、伊藤万理華さん演じる妹と食卓で言い争いになって、流れで妹の夫を殴るところ。ちょっと笑った。伊藤万理華さんもめちゃくちゃ良かった。
・三浦透子さん、元々とっても良いお声をしているので、コールセンターの仕事をしている声の耳心地がすごく良かった。
・玄関を開けるシーン
・お父さんの存在
・家族で朝ごはんを食べるシーンで、お母さんに「お行儀が悪い」と言われながらもみんなで笑ってしまうシーン。わたしも観ながら同じように笑っちゃった。
・中学(?)の同級生で保育園の同僚になる男性(ごめんなさい名前が分からない…)
・保育園の子どもたちの恋愛事情
・北村匠海さん
・ラストシーン。今まで色んな映画やドラマで走るシーンを観てきたけど、いちばん好きだと思った。逃げるためではなく、自分の意思で走る。主題歌への流れ方もすごく好き。主題歌も三浦透子さんが歌っているのが、またこの映画らしくてとても良い。

かなり好きな映画にまた出会えて、ふわふわした気持ちで帰る。主題歌を聴きながら歩いた。三浦透子さんと塩塚モエカさんの声似てる、と思ったけどちゃんと聞き比べるとそんなに似てないことがわかった。どちらのバージョンも好き。もう1回は「そばかす」観ようと思う。

 

*もし、上の文章中に誤謬等あれば遠慮なくご指摘いただけたらと思います。

20230124 漆喰塗りの日/抱き合って確かめて

よく乗るのとは逆方面の電車に初めて乗る。初めて買う種類の切符と、初めて降りる駅。今日は友達に誘われて山間の街まで、古民家を改装して造るコーヒー屋さんのお手伝いに来た。漆喰塗りの日。漆喰塗りも、生まれて初めて。

2ヶ月ぶりの対面。初めての漆喰塗りはとても楽しかった。わたしと友達と、店主の方々、お店を設計した建築学生さんの他にも手伝いに来る人が数人来て、中にはたまにご飯を食べにいくシーシャ屋さんの店長もいた。それぞれ塗る様子や塗った跡を見てると、人によって塗る時の動きとか塗った形跡が全然違くて面白い。いきなり大きく塗る人、少しずつ丁寧にすきまを埋めていく人、四角い動きで塗る人と丸い動きで塗る人。この中でわたしはかなり雑で大雑把に塗っていたと思う。でもわたしの塗った形跡を友達は褒めてくれて嬉しかった。塗った形跡も含めて、わたし自身のことを言ってくれてるみたいで嬉しかった。

コーヒーやおにぎり、近くの菓子屋の大判焼き(まるじゃなくて本当に大判、というか小判みたいな形をしていた!)を頂いたのち、シーシャ屋の店長さんがお店を開けるからそろそろ帰るというので友達と一緒に車に乗せてもらった。今振り返るとこの少しあとから大寒波がやってきたので、このタイミングで帰れたのはかなり運が良かったと思う。車の中でいろいろお話しできたのも良かった。

下山して、善光寺の近くで降ろしてもらってそのまま初詣。やっと初詣に行けた!かなりの風と雪。善光寺の石畳は雨とか雪だとかなり滑るのでちょこまかした歩き方になる。初詣して、おみくじ引いて、やっとオフィシャル2023年を迎えられた気がするよ。今年もどうぞよろしく。偶然同じ番号のおみくじを引いてたので笑った。つまりはどちらも吉だったので、いい年になりそう。

大雪なのに美術館まで歩いて彫刻の展示を観たり、大雪なのにそこそこの距離を歩いた先にあるいつもの好きなコーヒー屋さんで、いつものラテを飲んだりした。時間があったのでさっきのシーシャ屋さんにも行って、シーシャは吸わずに琥珀ジャムのかかったシフォンケーキを食べたりした。大雪だからシーシャ屋さんは誰もいなくて、かなりくつろぎながらまたいろいろお話できて楽しかった。

夜ご飯は予約していたワインとイタリアンのお店に行く。引き続き大雪。ピスタチオ入りのパテや野沢菜の入った焼売が美味しかった。よかった映画の話や今年の目標とか、今年に限らずやりたいことを憚らずに共有できて嬉しい。『ドライブ・マイ・カー』を観て泣きそうになったシーンとその理由が全く一緒だったし、カネコアヤノの「祝日」のライブ音源に感動したこととか、最近羊文学をよく聴いてるけど羊文学は夏より冬のほうがしっくり来るとか、おみくじの番号と運勢ですらも、事前に擦り合わせてた訳じゃないのにそういうところが全部一緒で、丁寧に説明しなくても感覚で分かり合えてしまう人がこんなに近くにいることが、今日はいちばん嬉しかった。

あなたのことも、あなたと過ごす時間のことも、あなたといるときのわたしのことも、説明できないくらい好き。これを読んでるかは分からないけど、ほんとに、いつもありがとうね。

だから、猛烈な寒波の雪の中、どうか無事帰れますようにと祈って、軽くハグをして見送った。