20220922

冬が距離を詰めてきている。寒い。アイスコーヒーが飲めなくなってきた。代わりにエアロプレスで淹れたあったかいコーヒーをタンブラーに詰めて、今日も働きに出る。

お昼はあったかいものが食べたくて、いつもの町中華に行った。いつもそれなりに混んでるのに今日は他に誰もお客さんがいなくて、店のマスターは新聞の数独を一生懸命やっている。わたしが注文した広東麺をせっせと作り、箸休めにとポテトサラダをくれたあと、また数独に戻っていった。「活字を読むのは苦手なんだけど、数字は昔っから好きでねぇ、見るとついやりたくなっちゃうんだよ〜木曜日はこっち(この辺りの地方紙)とスポーツ新聞もあるから毎週楽しみでさ」と教えてくれた。いつもここでの待ち時間は手持ちの本を読みながら過ごしているのだけど、「最近のお客さんはすぐスマホ見出すけど、あんたは文学少女だね、いいねえ」みたいなことも言われた。「いつもありがとね」と、だいぶ顔を覚えてもらえているみたいで嬉しい。

広東麺。ここのは醤油ラーメン(美味しい)と同じスープの上に
あんかけ焼きそば(美味しい)と同じ餡がのっている。美味しい。

シェアハウスにはシャワーしかないので、湯船につかりに銭湯に行った。初めて行ったのだけど、思ったより近かったのでちょっと嬉しい。壁には朝焼けに染まった富士山の大きな壁画。地下にサウナがあるちょっとめずらしい銭湯なのだけど、閉店間際だったのでサウナに行く時間がなかった。次はもうちょっと早く来てサウナにも行きたい。
番台の横の、コーヒー牛乳や缶のポカリが並んだ冷蔵庫の中になめ茸もあってびっくりした。なめ茸?!銭湯でなめ茸買うことってあるん?常連のおばあちゃんとかが「明日の朝ご飯にでも食べるかねえ」みたいな感じで買うのかな。
わたし以外のお客さんは皆常連で顔見知りのようで、「おやすみ〜」と言い合いながら帰ってく様子がよかった。週1くらいで来たい。

銭湯からの帰り道、いつもの雑なプレイリストを聴いてたらシャッフルでスピッツの「恋のうた」が流れてきたのが非常によかった。ミルク色の細い道。銭湯で牛乳飲んでくればよかったかな。そのあと今日配信されたThe 1975の新曲「All I Need To Hear」を聴いたらこれもまたよかった。The 1975の歌詞って難解なイメージだけど、この曲はめずらしくシンプルで、ところどころ聞き取れて嬉しい。シンプルであるがゆえの美しさがここにはあると思った。