20220930

昨日、予期していなかった人から連絡が来て、今日の夜会えることになった。前の職場で一緒だったお世話になった人で、ここ2年の間でいちばん会いたかった人だと思う。連絡が来た時はほんとにびっくりしたし、今日の夜会えることも夢みたいだった。夢みたいだなあ、と思いながら1日の仕事をやり過ごした。

実際会ってみると、元気そうで安心したのがひとつ。半袖のシャツを着てたけど、半袖で過ごすにはちょっと寒くなりつつある。2年ぶりくらいに声を聴いたけど、こんなに声高かったっけ?なんて思いながらてきとうに歩く。相変わらず、話を聴きながらよく頷いてくれる。たまにわたしもこの癖を真似している。空白の期間があまりに長かったので、上手く話せてたか不安だ。優しさは変わらないなと思った。会えて話せていることがほんとうに嬉しい。最近話す人たちとはまた違う心地よさがあった。話の流れで、行こうとしている美術館が、行こうとしている日は休館日だと気付けたのもよかった。

帰り道、これまた前の職場の人を思いがけず見かけて話しに行った。びっくりした。おそらくいちばん心配をかけてしまった人なんだけど、こんな形でばったり会うとはなあ。でもいつかはまたお会いできたら、と思っていたから会えてよかった。この人の声も久しぶりに聴いて、前は毎日のように話していたことを体全体で思い出した。声を聴けるってこんなに嬉しいことなんだ。しばらく会えないと、その人がどんな声でどんなトーンで話すのか、記憶に埋もれてだんだん思い出せなくなるけど、再会して一言交わした瞬間に、体全体で、あなたの声を思い出す。忘れてなんかいなかった。こないだまで観てた坂元裕二脚本の「初恋の悪魔」で、「大事なことは体全部で覚える」ってセリフがあったけど、わたしはあなたの声を、あなたのことを体全部で覚えていて、だから自分で認識している以上に、わたしはあなたのことを大事に思っているのだと、このセリフを思い出して気づいた。

もっと早く会いたいと言っていれば、ずっと前に会えていたのだと思う。会いたい気持ちはもっと伝えていいし、会えるうちにたくさん会っておく方がもっと大事なことだと思った。だからこれからはもっとたくさん会いたい。
来週ももしかしたら会えそうで、とってもとっても嬉しい。あの子と3人で、山に行ったり美術館に行こうと言ってたことも覚えててくれてたので、今度こそ行きましょう。