20221119

今日観た映画:ハル・ハートリー『シンプルメン』(1992)、今泉力哉『窓辺にて』(2022)、新海誠『すずめの戸締まり』(2022)

 

 何時だかよく分からない頃に目が覚めて、昨晩なんとなく観始めてしまったハル・ハートリーの『シンプルメン』の続きを布団の中で観る。シットコムみたいな会話と、ルーマニア訛りの英語が良い。

 今日は天気が良いしお休みだから、やっとシーツを洗えた。母から頼まれたケーキを取りに行くためせっせと準備をして出かける。フリースを着て歩くにはちょっと暑かった。歩きながら『シンプルメン』で流れていたSonic Youthの「Kool Thing」を何度か聴いて、あのダンスのシーンを反芻する。保育園児でもできそうなかなりダサい振り付けなのに、POPEYEの映画特集の表紙にありそうなくらいおしゃれに見えてしまうシーンだった。善光寺の境内を歩いてみたらなかなかの人出、これはこの前の「ブラタモリ」の効果なのかな。前に散歩が上手な友人とこの辺を歩いたことを思い出した。

善光寺の仲見世通りの様子
よーく見ると人がたくさんいます

 ケーキを受け取ったらそのままバスに乗って実家へ。父は体調は良くなってきたけどホテル療養に行くことになったらしく、実家には母ひとりだった。家庭内での隔離生活はやっぱりかなり大変だったみたい。母は全然元気だし陰性とのことでよかった。数日だけ待機期間だけど、今はちょうど大相撲中継があるから暇してないらしい。玄関先でケーキの受け渡しをしてすぐに帰った。

 『窓辺にて』が近くの映画館では1日1回しか上映がないので、それに合わせて行動する休日。少し時間があったのと、朝からちゃんと食事をしてなかったことを思い出してモスバーガーでとびきりチーズのやつを食べた。店内にはCMに出てるSnow Manのラウールとしょっぴー(渡辺翔太さん)のパネルがあって、さらにバーガーの包み紙がサンリオのシナモロールだったので「ここにもしょっぴーいる!」とか思ってしまった。だってしょっぴーはシナモロールに顔が似ている。Snow Manのメンバーだとめめとしょっぴーが好きです。

 『窓辺にて』稲垣吾郎さんがとても良かった。ほんとに。すでに2回観ている友人が「会話がロメールっぽい」と言っていたのもわかるし、パンフレットを読んでいたらホン・サンスの名前もあって、確かにホン・サンスっぽさもあるなと思った。長回しの会話がセリフとしてではなく、本当にその人の言葉として聞こえた。タクシーのシーンで何となく『ドライブ・マイ・カー』っぽいなと思ってたら、撮影監督が同じ四宮秀俊さんだった。どうりで映像もいいわけで。
劇中で茂巳さんはバイク乗りの優二以外、物理的に誰にも触れることがなくて、だからか誰に対してもフラットな人なのだと印象を受けた。安易に他人をジャッジしないところに好感を持てる。
妻が不倫をしていてもショックを受けなかった茂巳さんが、最後ひとつの答えに辿り着けたことに安心した。劇中では明示されないけどアロマンティックに近いのかな、と解釈したのですが(あくまで個人的な解釈です)、まさかここに帰結するとは思わなかったし、これはいい終わり方だなと思った。パンフレットを開いたら、本編にはないパフェを食べる写真から始まっているのがかなり良かった。おそらくラストシーンの続き。大島依提亜さんのデザイン素晴らしすぎる。

 今日は『窓辺にて』だけ観るつもりだったけど、移動中に先週のSixTONESANNを聴いていたら『すずめの戸締まり』を観たくなってしまい、レイトショーのチケットを買ってしまった。先週は公開翌日の放送で、ちょうど松村北斗さん(今作の準主人公の声を演じている)が出ていたので、もちろん映画の話をしているわけで。ただわたしは日頃から松村さんの声を聞き慣れているので(?)、本編を観ていてもちょっと先入観が残ってしまった。映画は素晴らしかったけど、宣伝がちょっと大々的すぎて引いてしまう。観終わってラジオの続きを聴いたら、松村さんがモノマネしながら全力でサンボマスターを歌ってて頭が変になりそうだった。草太さん(松村さんの役名)サンボマスター熱唱しないで…!普段はミニシアターでばかり、多くても20人くらいのお客さんの中でしか映画を観ないので、久しぶりにあんな大勢の中で映画を観れて楽しかった。